*** Wishing you Happiness ***

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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2012年08月04日

オンナの表現


美人なヴォーカルの宮澤アイラちゃんが

Jazzのピアノトリオとセッションした時に


たまたまお客様でいらしていた

他の女性との会話をふと思い出しました




雨の水道橋雨(笑)


半年くらい前だったかしら




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ラスト・ステージの頃は、時間も遅くなっていて

終電を気にするお客様の数も、まばらになり


飛び入り参加セッションを

させてくれていました




女性は、お酒も入って気分良さそうに

リクエストのナンバーを幾つか歌いました



50代なのかしら



歌に味わいがあって



夜のアルコールの気だるさが

しっとりと、まとわり付くような



苦味のきいた甘さと

少し辛口な、グラスにゆらめく至福に


自分の身を委ねているような感じでした




「気持ち良いわよ」


と、暗くスポットの当たるステージから

まつげの奥で微笑んでいる姿の


テーブルの向こうでは



外国人のお客様が

「彼女の声は、ウイスキーヴォイスだね」

と話します





結局、私まで飛び入りで

演奏することになっちゃいましたが




帰りは、雨の道を

駅まで女性と一緒に帰りました



色々教えてくれました





30代まで、Jazzを歌っていたんですって



40代になって、別のお仕事に就いたけれど


「体は歌を覚えているみたいね」


と、美しい思い出を反芻するような

ほんのり何かを軽蔑するような


一瞬、複雑な表情を浮かべて



靴が雨に濡れるのも気にせず、歩きます





彼女の歌を聴いた感想を述べたら


「ありがと」

と言って


歌が熟成する事を話してくれました




若いと、同じように歌っていても

味が出ないんですって



でもそれって経験


「やっぱり、男よ〜(笑)」

と笑っていましたけど



嬉しいことも、悲しいことも


酸いも甘いも



天にも昇るような幸福を味わったり

汚い裏切りや、絶望に悶えたり


あらゆる経験を通して


それが自分の実になって



「醸し出される大人のオンナの表現になるのよ」



少しリズムの乱れた足取りで

チラリとこちらを見て、微笑みます





音楽って不思議なもので



まっさらで清純で

無垢な美しさがあったかと思えば



壮絶な体験を経て

それを昇華させた後の


何処かに凄みのある潔白さであったり



日常生活で起こる出来事の

最悪の事態でさえ


全て糧にしてしまえるほどの

懐の深さがあります





彼女は、別れ際にもう一度

「ありがと」

と言って、電車を見送ってくれました




フルーツを飾られて

グラスの中で、鮮やかな色を泳がせていた

カクテルのアルコールが



絡みつく夜の香りのように

いつまでも、緩くまわっていました

Satomi
タグ:Lady
posted by satomi at 20:49| Comment(0) | 活動報告
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