*** Wishing you Happiness ***

DSC_0425.jpg

いつもご訪問ありがとうございます

皆様の温かい応援に、感謝しております

 DSC_0150.jpg                        
【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


Salon Les ailes.jpg
Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2020年02月09日

否定と肯定の見地


演奏の狭間の落ち着いたタイミングで

関係者の方が、スマホで何か検索されていて

ツイッターをご覧になっていらしたのですが


特定の記述、つぶやきを引用されて

「これ、どうしちゃったの?」読んでみて、と手渡して見せて下さり

演奏者として、どうなのか(どう思う?)という意見を求められました


演奏に際して、上手く行かない事は

個々人の越えなくてはならない命題です


自らダメな個所を良く見つめて、丁寧に修正しないといけません


技術も表現も経験も、あらゆる事に関して

自分を正当化して「出来なくて当然」と言い始めてしまう事があれば

そこで終わりです


それは、客観的に他の方から見れば

情けない言い訳にすぎないものであって

“どうして自分を変えて行く、直していく基本的な努力をしないのか?”

という素朴な疑問や憤りなどが、次に出て来ます


なるほど、意味が分からないとなる訳ですが


それとは別件として、演奏をバンバンなさっている方のツイートも

説明して欲しいと話題に上がりました


その演奏家さんは、今のレベルではご本人として

まるで納得が行かないという狭間で

恐らく猛練習しながら悩まれている記述でしたが


「Kさんは理想が高く非常にストイックなプロだから

音に対するこだわりが半端ではなく

理想に至るまで自分を徹底して追い込まないと

気が済まないのではないか」と、身近で見ているお話と共に


「自分がこれで良しと思っていたら、もうそこで成長は見込めないし

終わりだからね〜」と、マネジメントのサイドでも

同じような結論が出て来ました


それで終わりであることがどうかよりも先に

演奏するご本人そのものが、ご自身でレベルの低さが許せない感覚があり

ストイックに追い込むように流れていくのだと思います


高みを目指す強い気概と行動が

結果的に今のポジションを形成しているので


同業で、かなり有名なプロ奏者さんですが

あのご様子から分かるのは、相当な練習量と勉強量です

日に8時間以上はなさってますね


眠るとか休むとか、まるでなく

根本的に演奏量も多くて気合が入っています


DSCF8686.JPG


いくつかの一流の職人さんの在り方で

同じ見地に立っているものがあります


向上させる為の在り方でもありますが

まず自身の創作物の否定から入ります


「これで本当に良いかどうか?」

徹底して削り落として行って、核心まで突き進んでなお

これで良いと思えるかどうか?問い続けて修正して行きます


面白いのは、経験的にも同一の現象が起こることで

もし自分を肯定して進めば

今度は、顧客から否定される運命になると


そうして首が締まって廃業することになる

(自ら首を絞めるように努めて律して行かないと

やがて外から首を絞められる、と表現されています)


その軌道を見ている、見えているからこそ

どう直していくのかを問い続けています


演奏に関しても、その演奏家さんの理想があるとして

そこに今の自分がたどり着いていない箇所を見つめて

最初に自己の現状の否定の部分からスタートしています


自己正当化(言い訳)は肯定から始めるようなものですが

やはりそこも廃業への一本道かもしれません


何故かと言うと、悪いのはお客のせいだとか

自分こそ素晴らしく改善点はありません

問題があっても直しません、という姿勢で出て来たら


まず依頼側からすると、非常に厄介で使いにくいと嫌われるタイプです

音楽の場合だと、共演者が複数居れば相当嫌がられます


今や、活躍されている皆さんの技術レベルの高さもかなりのものなので

ご依頼を器用にサクサクこなすのは、割と当たり前で

出来ないの?じゃあ、要らない、で簡単にはじかれて

終わってしまいます


その都度、やらなければならない案件が出て来る際に

どれだけ柔軟に対処出来るかが

使える使えないの判断の分かれ目です


自己肯定を強固に続けてしまうと、周りが迷惑を被り

そこに問題点を、お客さんのせいに押し付けられしまったら

人に音楽を聴かせるという事すら成り立たないですね


誰も求めてくれなくなったり

嫌がられていると、自然に人が去って行きます


市場価値がなくなれば、存在する意味もないので

後は消滅していくしかなく

演奏であっても、買い手が居てご依頼者が居て

初めて成り立っているのは他と同じことで

厄介な問題がより多ければ、嫌われて孤立して行きます


さて、ストイックに追い込むKさんは

勢いと熱のある演奏の熱烈なファンが多く

ルックスの良さと、飾らない謙虚で腰の低い方で

アイドルに近いようにもお見受けしますが


クラシックだけでこれだけ大勢の熱烈なファンを集められるのは

昨今なかなか大変なことです

素晴らしいです


聴き手にどう伝えられるのかを、Kさんはかなり練っていらして

外を体裁よく飾るだけで、中身が空虚なものを嫌がり

内面が滲みだすような「骨のある演奏」を目指していました


これって何なんだ?という意味を

説明してとのツイートから始まりましたが

演奏すると、否が応でも全部出ちゃいますから(笑)

むしろ、それが偽りのない答えを体現していますね

Satomi
タグ:Talk
posted by satomi at 00:00| Comment(0) | 活動報告
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。