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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2018年10月19日

音楽表現とは


毎回の事ながら、演奏するのは率直な感想がつきものです


それが無いと演奏も何も成長いたしませんので

勉強をする意欲のある演奏者には、喜ぶべきコメントでもあります



某、重鎮の音楽家の先生よりお言葉で


「声が綺麗なんです、では誰も感動はいたしません

綺麗な声は(専門的な勉強をする者なら)誰でも出せます

そんなレベルの低い所で、演奏なさらないで下さい」


「それは、何の作品を演奏しているのですか?

心から喜んだり、辛かったり、憎しみに燃えていたり

悲しみに打ちひしがれていたり

愛の情熱に焼かれていたり・・・


強い想いが先にあって、それに言葉やメロディーが乗って

音楽になっているのですよ


楽譜として書いてある、裏側を読みなさい


音を拾って出しただけ、ただ良い声自慢をしたいのでしたら

他所で(この場合は、“アマチュアとして”というニュアンスでしょう)

やって下さい

それでは、音を出すロボットです


聴く人をもっと“感動”させて下さい」


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曲を演奏しましょうと思い立って

練習する一番最初は、五線譜にしたためられた音符を

正しく出せるように、「音を取る」作業からです


ここはスーパー裏作業に当たるので

人様に聴いて頂くことは出来ない段階の状態です


同業であっても、音取り段階の練習は“人には聴かせたくない!”と

そう感じる方々もいらっしゃいますね

下準備ですからね、ちょっと情けない演奏です(笑)


何故かというと、「え?こんなに下手なの?この人、大丈夫?」

と思われてしまいますから、信用をなくします

お互いに、かなり気心の知れた関係だったり

本番でこれだけのクオリティで演奏すると確約が取れている場合は


今は準備段階なのだと、甘く採点して頂けるのを見越して?

演奏する場合もありますが。。。でも、変なのは聴かせたくないですね


さて、演奏が自在に出来るようになって

中身の表現をより深く、細かなニュアンスに至るまで

作者や役柄の心情がひしひしと伝わるように

音楽をキッチリ練って行きます


それは歌詞の内容の他に、歴史的な文献や背景について

まつわるエピソードについてを調べたり

求められる発声法や、体を使う難しい技術をより高めながら

演奏にしっかりと落とし込んで行く作業です


ここの深さで、だいたいのクオリティが決まってきます


このように、五線譜の「こちら側」からのアプローチで

音楽作りをしていくのですが


「あちら側」を考えると、作り手はそこに想いが溢れて

それが詩になり、メロディーになり

言葉で言い表せないほどの強く渦巻いた状態を込めたものが

曲になっています


考えれば、反対側なんですね


ですので、音を取っただけの物が形骸化してしまうは

ここにあるのかもしれません


それは、誰かが思いのたけを綴った熱いラブレターを

第三者が、音読するようなもので


ポロポロと言葉の朗読だけなのでしたら

・・・アプリでも上手にやってくれるのでは?

分からないですけど(笑)


まだ今のところ、機械的な処理は「何か気持ち悪い」との

印象を与える部分があって、それらの表現を

滑らかに繊細に出来る生身の人間の演奏の方が

美しく聴いて頂けています


それも今後さらに、素晴らしい技術躍進で

より高度な処理が出来るようになっていくと思います


絶品の音楽表現が自在に出来る演奏家以外は

駆逐されてしまうのではないかとも思えます


「心の表現」が出来るのが、人間の素晴らしさなのかもしれません

Satomi
タグ:Music
posted by satomi at 23:00| Comment(0) | 活動報告
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