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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2017年02月16日

好きな事と向いている事の違い


最近は、個人で起業もしやすくなって

好きな事をお仕事にしたい、と言うのも増えてきたように思いますし


そういった“好きな事ビジネス”を勧めるような

ナントカ塾、のようにスクール的なものも多くありますね



「さあ、好きな事を仕事にしよう!」と提唱して

その会員さんから、何十万かの会費を永続的に取るのが

お仕事そのものだったりして、主催者さまの何てお商売上手なこと黒ハート(笑)

(※ちゃんと、良心的なところもありますよ)



音楽でいうと、ちょっと生徒教えてみたいから

自宅でピアノ教室始めてみます〜と言う辺りが

まず始められそうな範囲だと思います



ところが、実際に始めてみると

とても大変なことなんですよね


音大を卒業して、多くの方が同じようなことを話しますが

やりたい人が少ないのに対して、例えばピアノ教室にしても

「近所に何軒もあるんです」と、ひどく嘆いています本


コンビニみたいですよね

セブンイレブンのすぐ側にローソンもあって

さらに隣の通りにはファミリーマートがある、みたいな感じです


さあ大変


その中で選ばれて、特別なお教室になるには

見えないところでかなりの工夫をされている先生ですね


気合の入っている先生だと

コンクール入賞者を沢山育てたり

音大に進む学生を育てたり、とにかく熱心です


あるいは人柄がとても好かれて

ゆるーくゆるーく、ほとんど雑談するだけで

それでも何年も欠かさず習いに来てくれる

いわばスーパー・コアなファンがいる先生とか(笑)


それも才能だと思いますよぴかぴか(新しい)



今は、私は教える仕事はしていません


一番は、ベーゼンドルファーが繊細ですぐ壊れますから

自分以外、つまり他の方にはお貸しできないのもありますので

引っ越しの際には、すべてクローズさせて頂いたのですが



あとは20代の頃から、これはイケナイと思い続けていたことですが

いわゆる先生業が生活全ての中心になった時に

ちょっと間違えると、暴君になってしまう事があります


(これも、性格によって大きく差がありますので

ちゃんと誠意をもって、立派に運営されている素敵な先生も

勿論沢山いらっしゃいますよ)


私は20代の半ばには

生徒がグループレッスンを入れると

70名ほどになっていた時期があり


その時に自分で、先生業をメインで続けるのは

これは環境として危ないなと思いました



あと演奏の腕が壊滅的に落ちるので、それが兎に角一番マズイことで

2年もしたら素人レベルまで一気に下がります


本番が年に数回という程度では、カンが鈍りすぎて

まさに「使い物にならない」のです、その時は落ち様に焦って

これはいよいよヤバいと思いました・・・(苦笑)



その危険だなと感じた傾向を具体的に言うと

周りの人間が「先生、先生!」と気を遣って当たり前


自分の意見は、どんなに間違ったことでも

我儘だったとしても、周りの人間はみんな聞いて当たり前

私の指図に100パーセント従って当たり前・・・


長いと(年齢を重ねると)その傾向がより強固になってくるので

よほどオフィシャルに活動して

他人からのジャッジがいつも入る環境でない限りは

人間ダメになるぞと、思うところがありまして


(そして、受験から一通り育ち上がるまでの期間に

これでもかと言うほど、とんでもない人達を大勢見て来ました


能力がないのに、ひたすら威張っていて恥ずかしい大人だなと

こんな大人になったら終わりだなーと思っていたものですから)

←実際は能力がないからこそ威張るが正しいのかな?(笑)



元々、音楽関係者は一般的な社会経験も少ないですし

感情のコントロールも出来ない場合もあります


ものすごく、とにかく、ものすごく気を付けていないと

社会の害になることも、しばしば・・・



先日も、管楽器の方と話していて

「ホント、音楽関係者ってヤバい人多すぎる!!」

と仰っていましたが、その通りなのです



そういう人間にならない為にも

環境の厳しい場所に自分を置くようにしていて


演奏のお仕事は、一回ごとに評価されますので

常に叩かれるお仕事です


ちょっとでも何かあると

猛烈に苦情を言われて、結果が出せないと今すぐ立ち去れ!

と言う、大変にシビアで素敵なところです黒ハート


パフォーマンス、あるいはオフィシャルに活動するようにして

甘えを無くし、どこでも叩かれる環境に身を置くことが

すごく重要で



何があっても通用する所まで、叩き上げる

0から物事を興せる人材に磨き上げるのがテーマです



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「好きな事を仕事にする憧れ」みたいなものが

あるように思います


永遠の花畑で、スカートをヒラヒラさせながら

スキップして歩くような?(笑)



思うに、好きなことと向いていることは

違う場合がありますね



資質がそれぞれありますから

社交的で明るくて、人に接するのが得意な方もいれば

黙々と作業していく技術系が得意な方もいます


人前に出てのパフォーマンスが得意であったり

マンツーマンで接するのが得意であったり


リーダーシップをとって、仲間をまとめるのが得意とか

発想が豊かで、アイデアを出すのが得意とか


人の数だけ違いがありますし、千差万別です



その一番コアな資質に、選択する職業がどれだけ向いているかが

上手くやっていける鍵だと思います



一見、自由に好きな事をお仕事にしていると憧れを抱かれて

羨ましいから自分もお仕事を変えてみたい

と言うようなご相談をお受けしますが


資質と違う場所に、ただ憧れで進んでしまったり

何も下地が出来ていないのにお仕事を辞めてしまって

さあ、その後が続かず失業状態とか

上手くいかないケースが多いように見受けられます



冷静に見極める視点が、あるいは身近に的確なアドバイスを下さる

誰か第三者が必要かもしれませんね



好きな事をお仕事にするのは

お気楽ご気楽と言うのでもなく


いかなる苦難でも、努力でも

ものともせずに取り組めるから苦にならない

と言うことの方が近いように思いますね



とりあえず言われたことをやって、誰かが責任を取ってくれて

お給料を保証してもらえる方が

本当はとても安定しているし、実はずっと楽ちんかもしれません


一見、花畑に見えるのは、美しき毒草の畑です(笑)

Satomi
タグ:Life
posted by satomi at 06:20| Comment(0) | 活動報告
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