*** Wishing you Happiness ***

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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2019年03月01日

やめてねえっすの亡霊


あまりご縁やゆかりの無い清掃員さんの実態を

お笑い芸人らしい、軽妙な語り口で面白く綴っていた

滝沢さんの著書では


「本業では全く食べていけない(無職の)人が

目の前の生活費を何とか必死に稼ぐためにやって来て」

と言う現象のご説明から始まり


その先のちょっと寂しい現実についても、面白い切り口で

自然と語られていました


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清掃業に集まる方達の、もう一つの業種は

ご説明によると、バンドマン・俳優・DJ・芸人

声優・ボクサー・脚本家など・・・


お仕事を取得するには、それなりに高いレベルの内容と

常日頃からの多岐に渡る努力をしていないと

職業として収入を得られないジャンルの人達が

いつの間にか集まっているようです


滝沢さんが、バンドマンをやっているという後輩の男性に

挨拶がてら「最近、(音楽の仕事の方は)どう?順調?」

と明るくお声を掛けたようです


後輩の男性からは、むしろ不調だと答えが返ってきたそうで

「音楽で食べて行くの、相当大変なんだね」

と、滝沢さんなりの思い遣りで言葉をかけていました


「もうバンドは解散して、一人っす」

え、それ何も活動してないよね?

解散って消滅しているよね?

なんてツッコミたくなるような返答が続き


「そっか、一人で活動してるんだ?」

空気を読みながら、なおも優しい言葉をかける滝沢さんに


「活動って言うか、もう2年ぐらい楽器触ってねえっす」


・・・あの、それ、終わってるよ?あせあせ(飛び散る汗)


趣味で楽器をしている一般の人達にもはるか及ばない状態で

音楽でお仕事を取ると言うのは

どう見積もっても物理的に無理です


さすがに滝沢さんも

「(音楽)やめたの?」と聞き返していて

そこには「やめてねえっす」の回答


・・・そうですか


どう考えても、滝沢さんもその状況からは意味不明だったようで


“辞めていない、という意思だけがこの世に残って

体は持って行かれている姿は

まるで「恨みを残して死んでいった幽霊」を見ているようであった”

と説明を記していらっしゃいましたペン



この痛々しさ、音楽であるあるだなと思いながら

ある種の切なさの寒風が吹いているのを見ます


夢があるんです、頑張ろうとキラキラしているのは

清掃業に従事して、せいぜい最初の3年以内で


その後は、流されて当初希望していた本業の夢などは

みんな終わっていくケースが多いと説明されていました


同じような事が、時々あります


お仕事の実態などまるでない方や

年間に5000円程度の仕事が1件とか(これはもはや失業といいます)


どう考えても、学生のアルバイトよりはるかに酷い状況で

「プロの金管奏者なんですよね〜」などアピールしてみたり

(アマチュアの方が、よっぽど活躍しています)


それこそご自身を、国内有数のトップレベルの音楽家だとか

気味の悪いことを、言い続ける人が度々いらっしゃいます


それは、お仕事を潤沢に取っている通常の音楽関係者からすると

恥の見本市でしかなく(笑)


(そうすると外部からは、音楽やってる人って頭狂ってるよねとか

キチガイだねと、実際に言われてしまう始末なのですが)


最低レベルなのにも関わらず“俺は天才”アピールをしていて

「ほんっとに恥ずかしいから、辞めて欲しい!」

と、音楽に携わる人達からは言われています


それ以外の一般の人からは、ひたすら痛々しい姿に

「恨みを持って死んだ幽霊」でしかないのだなと

滝沢さんのご説明からふと伺えました


コンスタントにお仕事をしている人は

俺って天才アピールは、ほぼいたしません


無能の見栄っ張りでは、非常に恥ずかしい事ですから

ご自身を磨くことに専念されます


裏には、それで音楽に関わらない一般の人達を上手く騙して

凄いんですね〜と賞賛してもらおうとか

あわよくば騙して仕事らしき何かを獲得しようとか

個人のしたたかさが出ていて、その状態は荒(すさ)んでいますからね


そして清掃業に従事した場合の夢のタイムリミットは

3年とされていました


3年、どっぷりつかってしまったら

その人はもう「ゴミ屋顔」になるので

夢に想っていた業種にはもはや一生就けないよ


そんな風に、長年携わって多くの人達をつぶさに見て来た先輩方の

静かな体験談と共に語られていました


それもその人の人生だから、と

触れないように周りが通り過ぎている様も見えて

何とも寒々しい項目でした


お仲間が居なければ、単独ライブでも良いと思いますし

自分で本番の機会を作るなどしながら

火を消さないように、せっせと努力していくしかありません


2年、やらなくても平気なのは

もとからそのご本人にとって

音楽もバンドも本来必要のないことだというのが

形から実証されています


必要があったら、もし本当にその楽器や音楽が好きだったら

お仕事が無くても、ひとり弾いていたりします


むしろ、自分の生活に無いなんて考えられない!

という状態になるので

何があっても、どこかで方法を捻出してやりますから


その3年リミットは、ささやかな終わりの合図で

確かにそうだと思います

Satomi
タグ:book
posted by satomi at 00:00| Comment(0) | 日記