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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2017年07月23日

花火師


打ち上げる花火師の職人さん方のスケジュールがあるので

出来る限り当日に決行することが多い荒川の花火


土砂降りの雨が降っても、夕立でも

さらには雷が落ちても(そんな年もあったのです)

私が物心ついてから知る限り

ひたすら当日に決行していました


夏はそれこそ、あちこちの花火大会に向かい

打ち上げるのが花火師の皆さんのお仕事の中心かと思いますが

その他の季節は、ひたすら仕込みに明け暮れていらっしゃって



尺で採寸しているので、何尺玉と表記されていますが

特に、大きなサイズの花火は

まるで巨大なスイカ玉のようです

(近年は、もっと大きなサイズのもあるようですね)


小さな火薬をコロコロと上手に詰めて

和紙で境目をこよりながら、上手く玉を一つ仕込むのに

丸一日かかるそうなのです手(グー)


完全に円形にならないと、夜空に美しく開いてくれないので

一個一個の火薬の玉(「星」と呼んでいました)

それを1ミリも狂うことなく、上手に完璧に敷き詰めて

やっと完成するそうなのです


食事もとらずに12時間、引きこもっての作業

しかも温度や湿度、お天気の変わり具合で

作業しながら、そう言った要素が関わってしまうので

集中力が物を言う作業ですね・・・!



カラフルな色で夜空に開く元の、その「星」と呼ばれる玉は

一個が2cmほどの大きさなのですが


小さな菜種に火薬をコーティングして行って

回転する窯でくるくると回しながら

溶けた火薬の薬剤のような液体をかけて

玉を徐々に大きくして行くようです


可愛いお菓子のようサッとは行かず(笑)

天日に干しては、またかけて・・・

を延々と繰り返し、3ヶ月(な、長いです)



夜空に開いた時に、キラキラと色が変わって行くのは

どういう仕込みをしてるのだろうかと

以前は不思議に思っていましたが


「星」を作る段階で、薬品の配合を変えて

コーティングを重ねていくと

紅色から紫を経て、青に変わるなど

幾つものパターンができるらしいのですぴかぴか(新しい)


それも、失敗すると綺麗に出ないそうで

パティシエ並みの、緻密なグラム配合が必要です


熟練の花火師が仕込んでも

最終的には「上げてみないと分からない」ようで

美しい円形が、ちょっとの事で歪んでしまったりするので


手元で0.1ミリの狂いが

上空に飛ばされると、放射状に広がるゆえに

何メートルもズレてしまうのですね



仮に一日ひとつずつ仕込んでも

勝手な計算で、年間で200個とか?頑張って300個とかでしょうか?

そうすると、花火大会で12000発なんて言うのは

相当な時間と労力がかかっている玉を

一瞬にして消費??



でもその、一瞬にしてはかなく消えていくところに

「美学」があるのだと


その潔さが、人生そのものなのだと

賞をお取りになるような花火師の

野村陽一さんは、インタビューで語っていらっしゃいました



「一瞬にして消えるから、記憶に残る」と


Satomi
タグ:season
posted by satomi at 23:00| Comment(0) | 日記