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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2016年11月17日

ハッキリ言葉にしないけれど


設計図通りに、何センチ何ミリ!はい作業終わり!

と言う単純な作業からは反対の場所に居て


技術者にとっても、繊細で変化が大きくてコントロールが難しくて

とんでもなく手こずるベーゼンという楽器は


親しくなればなるほど


関りを持つ資格を持った人と、持たない人の線引きがあって


それを心得ていない人には

触れて欲しくない、という意思を持っているようです



たとえ悪気がなくても、扱いのコツが各所にあって

無知では済まされない時があり

楽器を壊してしまったり、時には再起不能になることもあります



いくつもの場面で、そういった扱いによって

ベーゼンの価値そのものが全く無くなってしまう

無残な状態にされてしまう事への

技術者の静かな怒りも伝わってきます



技術者が楽器を壊してどうするのー?

という話なんでしょうけれど

知らずにいじると大変なことになりますね






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お貸しする用の、ベーゼンのオフィシャルなスタジオもあります


どんな方がいらしても、お客様として対応しなければならないので

きっとホスト側として、我慢なさる部分があるでしょうね



ある所では、冷やかしと言うか

滅多に触れる機会もないので「ちょっと弾かせてよ」精神で

とてもマナーが良くないお客様もいらっしゃるようですね


いつも弦を切るとか(奏法の変な癖になると切るんです)

楽器が劣化したり、故障する扱い方もされるでしょう


どうお付き合いしていったら

上手く馴染んでくれるのかを無視して

興味本位に、乱暴で乱雑に扱われるのは


いつも大切に管理している技術者からしてみたら

とても嫌なことだろうと思います



「後ろからスリッパで頭をぶっ叩いてやろうかと思った」とか

まるでコントみたいですけど(笑)


「ちょっとー、良い車じゃない、ポルシェ乗らせてよー」と

興味本位で遊ばれて

ボコボコにぶつけられて返される、みたいなものですから(笑)

それは当然、ふつふつと怒りが込み上げると思いますよ



本当に好きで、大事に接してくれるなら

技術者も楽器も嬉しいでしょうけれど

自分を誇示しようとすると、とたんに上手く鳴ってくれない楽器です


それは技術者にとっても

楽器の声を聴いて対話できるセンスがないと扱えないようですね



勿論、言葉にすることはありませんし

あえて言うものでもないので

日々の出来事に、困ったり怒ったりなさいますが


とても大事に日頃からベーゼンに接している方達からしてみたら

きっと宝物みたいなものだろうと思います


「ベーゼンを愛している」という話も出てきました



扱い方を心得ていないピアニストには

弾いて欲しくないし

壊してしまうような技術者には

触って欲しくない



もし関わるのなら

ちゃんと勉強して欲しい


言葉にハッキリ出さなくても

そんな切実な気持ちが、横たわっているのを今日は感じました

Satomi
タグ:Piano
posted by satomi at 23:21| Comment(0) | 活動報告

寸止めテクニック


日頃から、楽器の具合が良くないとか

明らかにどこか故障しているのを上手くカバーしながら演奏して

何とか本番して下さいと言うような

ちょっぴり無理のある案件も良くお受けします



自分が携わっている場面については

完全な故障でゲームオーバーになった事は、幸い一度もなく

楽器がその時間だけでも何とか頑張ってくれています手(パー)



他の演奏家さんが体験なさるような

(度々、怖い体験をお聞き致しますよ)

最悪の事態には、お陰様で今のところなっておりません



たぶんギリギリ・セーフのところを

紙一重でクリアしているのだろうと思います



一つの機能がダメになったら

別のところで補強して、同じような響きを作るとか

瞬間的に、あちこちやっているので


楽譜からは全く違うことを演奏しながら

手元だったり、足元が不自然な進行になっても


残った機能をフルに使って切り抜けるという

妙なお仕事をしているんだと思います



リハで故障の具合が危険なことになったりする場合もあるんですが

幸い本番は、演奏不能にはならずに済んでいます



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たぶん、アクセルを踏み込みすぎると

壊れるんだと思います


そのスレスレ、超ギリギリのところで

寸止めするのが、もしかしたら

いつの間にか得意になったのではないかと?

(お家のピアノ様とお付き合いしている効能です)



センシティブに楽器の体調を感じてやらないと

危ない状態になっている楽器は壊してしまいます



思うに、音楽シーンでの演奏も爆音傾向になってきて


アコースティックの楽器ですから

大きな音を鳴らすことで、要求に対してカバーしていくうちに


全体的に演奏の傾向が乱暴、あるいは暴力的になる部分も

あるのかもしれませんね



仮に大音量を求められる現場で、もしやりすぎて壊れるようなのであれば

逆に無理をせず、PA(音響さん)の方でひろってもらって

綺麗な部分で拡張させて対応した方が、良いのかなと思う時もあります




鍵盤楽器は、会場に備え付けの楽器を演奏しますから

ある所では演奏家には責任が無いです


もしどこか壊したとしても、申告すれば対応して下さったり

その会場さんの方で費用を出してメンテナンスするというのが


どこか気付かないうちに、乱暴しても平気、に

つながってしまうのかもしれません


ただあまりにも問題な時は、実費で払わされる方もいますよ



今では乱暴な演奏はしなく(出来なく)なりましたが

ずっと以前は、振り返れば自分も時にはやっていましたし


あまり高くない楽器を使っていると、感度の問題もあってイライラして

ちょっと、そうなってしまうかもしれませんね



高い楽器を、自分のギャラで払って管理していたら

乱暴は出来なくなると思います

まさにお財布もろとも自爆します(笑)




お家の大変気難しいベーゼンは

これ以上、アクセルをあけたら危ないというラインが

日によって、いつも違います


ものすごくジワジワ、臨界点を越えないように弾いています


圧力を上げていくのも

3時間以上弾いてからにしていますし


普段の伴奏合わせでも、比較的軽い曲からにしてもらって

急にドッカンとは弾かないようにしています


毎日お付き合いしているから理解している部分もあるでしょうし

自分が演奏する分には、特に故障はしません

(むしろ、それが特殊だった事に気が付きました)



それにしても、決して間違った奏法などではなく

演奏としても、その奏法としてもきちんとスタンダードで

いわば良い演奏なのにも関わらず


弾いていらした個所のハンマーが、たった数時間の演奏でもげてしまう

それも10数か所、大ピンチというのは・・・


考えたら、ピアノ様はご老体ですから

全身で数か所骨折しているのと同じようですが


うわあ、こんなに脆かったのか!!と

大変申し訳なく思う次第です

(ベーゼンドルファーは、そもそも人様に貸すような楽器じゃないと

また怒られそうですが・・・あせあせ(飛び散る汗)



オーバーホールの費用だけで、ヤマハのアップライトが約8台買えて

(高価すぎて只今保留中)

たった一回の修理費(入院)でも、ヤマハの調律約25年分ですが

(貯めます)


一度思い切って、早めに対応が要る所は

むしろこのタイミングで部品を交換して頂いて

管理をしていくことにします


他の方が弾くと、色んな場面で復讐されるのでしょうかあせあせ(飛び散る汗)(笑)

ちゃんと責任を取ろうと思いますが


大きなコンサートホールみたいに

議会承認で予算が降りたりしないかなー(空想)

Satomi
タグ:Piano
posted by satomi at 22:13| Comment(0) | 活動報告

外車の修理みたい


ベーゼンの修理代が、10万程度だったら

すぐに対処が出来る、許容範囲内とは思っていましたが

(それでも、一般のピアノのことから考えると

かなり高価だろうと思いますよ)



ベーゼンの技術者さんに、緊急でスケジュールを空けて頂いて

楽器の様子をみてもらったら


ハンマーが、もげてましてもうやだ〜(悲しい顔)



一番壊れている個所は、ざーっと接着しましたが

高音部を中心に危ない所だけでも、十数か所外れていて


結局、アクションを入院させることになりましたダッシュ(走り出すさま)




部品も、全部取り換えることを考えると

ハンマー(フエルトの付いている、叩く部分ですね)だけで8万

シャンク(そこにつながっている棒みたいな部分)で10万


作業で10万、搬出入で2万


わー、30万ダ!!


外車の修理並みあせあせ(飛び散る汗)(苦笑)




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何週間も楽器が使えないのは、とても困るので

現状は、全て接着して頂いて応急処置で


1月のサロン・コンサートが終わってから

改めて、入院して修理をお願いすることにします



その間に、費用を貯めなければ・・・

(元々すごい額で支払いがあるので、それでさらに月に15万貯めるのは

どう考えても難しい気もしますが?さあどうするか。笑)

Satomi
タグ:Piano
posted by satomi at 19:14| Comment(0) | 活動報告