先日のサロン・コンサートに
恩師、コッホ幸子先生にお世話になっていた時に
同じ門下生だった
高木木綿(ゆう)ちゃんも、来て下さいました

優しく可愛らしい木綿ちゃんは
お花と一緒に、プレゼントで手作りの花柄シュシュと
白いレースの巾着も(しかも手縫いで)作ってきてくれて
その素晴しき女子力に、家族が感動しておりました

私も今朝ほど、そーいんぐ致しましたよ?
着ようと思ったドレスがぶかぶかで(笑)
これは4p近くつめなきゃ!と、急いで縫い始め
ざざっと!応急処置!
・・・に、対しまして
「悪くはないけど・・・」と家族に言われ

この丁寧さの違い(笑)
おほほ


ベーゼンはヴィンテージで、楽器のお貸し出しができないので
試弾なども、基本的にお断りをさせて頂いています
大変デリケートで、温度や湿度、扉の開け閉めやお客様の具合でも
すぐ鳴りや操作感が変わってしまいます
それらを随時、カバーしながら演奏しなくてはなりませんので
ピアニストにとっては、なかなか酷なのですが

ヴィンテージは、具合によっては修理もできないのです
現代の科学的な素材を使うと、アウトになる場合もあり
代えもききません
国産ピアノの感覚で強打されると、一撃で壊れてしまいます
誰かが弾くと、バランスが崩れるので分かります
そうでなくとも、ピアノにかなりのストレスがかかります
3分弾かせたら、修理・調整で5万ですから洒落になりません
冗談抜きで、もしお弾きになりたい場合は
そのお値段かかりますよと、お伝えします
(5万かかるのなら、元気な新品ベーゼンドルファーのスタジオを
一般的には一時間3000円ほどでお借りして
心おきなく?弾かせてもらった方が良いと思うんです)
もともとレンタル用の楽器とは、変な言い方をすれば
「潰しても良いように準備した楽器」でもあるのです
プロで演奏している人間は、楽器が大切な商売道具で
特に皆さん数百万から数千万の楽器で
いつもお仕事されていますから
私達は、最低限のマナーとしても
他の演奏家の方の、特に個人所有の楽器には
許可なく触る事はいたしません
・・・という辺りが前提なのですが
同時に、ピアノを専門で弾く人にとって
当然、とても憧れの楽器でもあり
一生の中でも、弾ける機会がごく限られます
弾きたくても、弾くチャンスがほとんど無いのです
ソワレで、その後に公演が入っていませんので
お客様がはけた辺りで、特別に?
優しく弾いてあげてねとお伝えして、ご試弾OKにしました
同じ門下で演奏スタイルも知っていて
優しくお取り扱いするのは推測できたので
まさしく特例みたいな事なんですが

ショパンのノクターンや
コンソレーションを、そっと演奏するのを
残っていらしたお客様の姫達が、ピアノを囲んで
ふんわりと温かい雰囲気でお聴きになっていました

(Mozartの連弾など)
いま木綿ちゃんの師事されている先生が
ヴィンテージのスタインウェイを、お弾きになっているそうで
(その先生はBeethovenなど、美しく演奏なさるピアニスト様です)
レッスン中に、弾かせて下さるみたいで
楽器の演奏について、暴力的なタッチ厳禁だそうですね

そもそも弦を切ったりする演奏者もいるのですが
「殺人周波数」出して弾いているんですよ(笑)
普通に弾いて切れたりしません
ベーゼンドルファーでも、スタインウェイでも
そこは同じことなんです
楽器は、演奏家に色々な事を教えてくれます
特に各楽器や声楽のソリストさんなど、演奏をする方が
お家サロンにいらっしゃると
「帰りたくなーい」と(笑)
音響が自然に弾ける感じでほどよく響いて
リラックスした姿勢で無理なく音を出せて
「この響きのなかにいたら、調子が良くなりますね」と
仰る方がいらしたり
あとインテリアも、シャンデリアがあって
ヨーロッパみたいなので
木綿ちゃんも
「入ったら出てこれないお部屋ですね」(笑)
と仰っていました
Satomi
posted by satomi at 14:22|
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