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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2013年11月20日

マタイ受難曲〜回想〜


Bachの、マタイ受難曲をしばらくぶりに聴いて

昔、伴奏をした時の事を思い出しました




大学を卒業して、5年ほどずっと伴奏をしていた

Mさんと言う、ソプラノの方がいらっしゃいました




70が見えてくるようなお年だったのに


可憐で鈴の鳴るような、綺麗なお声でしたから


キチンとトレーニングを積むことによって

声は、維持ができるのだというのを


Mさんのお姿から、学ばせてもらいました




やや軽めの美しいお声で

Mozartのオペラのアリアや、Schubertのリート

そして、Bachの作品を好んで演奏されていました





当時、伴奏していた私は

孫に近いような年齢でしたので


可愛がって下さって、手作りのアップルパイや

煮干しをお砂糖とお醤油で乾煎りしたおつまみ(お菓子?)など

色々と作ってくれました





本番の度に


「演奏中に不安になる気持ちを

優しく支えてくれて、ありがとう」と


感謝してくれました




今、弾いたら・・・

まぁちょっと、その頃とはだいぶ違う事になっていますから

別の感想を頂くようかもしれませんが(笑)





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誕生日には、Bachのカンタータの楽譜をプレゼントしてくれました




ある時、お家に呼んで下さって

練習室に沢山ある楽譜を、色々と出してこられて


「使えそうなの、持って行っていいからね」

と、何冊も頂きました




お若い頃から勉強されてきた、マタイのスコアも

お使いになっていたのを、そのまま下さって


何度も本番をした時の書き込みもしてあり

そんな大事なスコアをあげっちゃて大丈夫なんですか?

なんてやり取りがありましたが


気前よく、分けて頂きました本





ご姉妹のお世話もされていたので


自分は、迷惑をかけたくないから

病気で誰かの手を煩わせる事が無いように

最後は、ぽっくり逝きたいわ〜なんて笑っていましたが



そうお話していたように


突然、倒れて病院で昏睡になり

そのまま天に召されました




お見送りの時には

最後に練習していてピアノの上に置いてあったという楽譜が

胸元に静かに開かれていました






楽譜も事前に、きっとあげたかったんですね





今だったら、もっと違う演奏ができるんですが


お互いに生きているのが前提でないと

変化も成長も追うこともできないですからね




これからもまた、私は変わっていきます




いまは、どこで歌っていらっしゃるのでしょう



そんな思い出を静かに思い出させる

マタイ受難曲の音楽でした

Satomi
タグ:Singer
posted by satomi at 23:38| Comment(0) | 日記