*** Wishing you Happiness ***

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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2013年09月04日

一声の勇気を


兄の同級生のお家のお話です



親御様がお商売をしていたので

上のお姉さんとご一緒に、お店を切り盛りしていましたが



ある時、お父様がご病気で他界されて

大切なお母様も事故で亡くなられ



思い出の詰まったお店はたたむ事にして

そのお兄さんは

新しいお仕事に邁進することになりました





オフィス向けに品物を卸すお仕事で

あちこちのオフィスに向かう日々が始まりました



お客様に当たるオフィスの方達からすると

あくまで業者さんなので


時には、忙しいからという扱いを受けることも

あったようですが


めげる事なく、お兄さんは頑張っていたようです





いくつもあるオフィスの一つで

笑顔の可愛らしい社員さんが居ました




彼女は、どんなに忙しい時も


「お疲れ様です、いつもありがとうございます」

という優しい言葉と共に


書類の対応や判を押すのも

ニッコリと微笑んでやってくれました




裏方にあたる、業者なのに

気持ち良く接してくれる彼女の笑顔が


ハードなお仕事の疲れを

吸い取るように軽減させてくれて



納品の、ほんの少しの時間だけれど

心を明るくしてくれる可愛らしい笑顔の

優しい彼女に会える事が


お兄さんの、ささやかな楽しみとなりました






でもそれは、ほんの数か月で

終わりを告げることになりました




いつものように、納品に伺うと

彼女はこっそりとお話してくれました



「私、来週でここの会社を出るんです


実は社員でなくて、派遣なんですけど

急に別の会社に行くことになって・・・


今までお世話になって、ありがとうございました


もう、こうしてお会いする事がなくなっちゃうので

ご挨拶だけでも、と思って」



いつもの可愛らしい笑顔のまま

ちょっぴり申し訳なさそうに

教えてくれました





今まで、彼女に会える短い時間が楽しみで

オフィスに出向いていたのに


他の会社に移動したら

どこに行くかも分からないし


本当に、会う機会も無くなってしまうでしょう






彼女の最後の出勤日



オフィスに納品する時


それまでずっとしていてくれたように


可愛らしい笑顔で「ありがとうございます」と言って


彼女は慣れた手つきで

いつものように判を押してくれました




もうこれで、最後になってしまうかもしれない




お兄さんはお仕事中ではあったけれど


勇気を振り絞って、自分の連絡先を

素早く名刺に書き込むと

他の人に見えないように、こっそり彼女に渡して



「今度、一緒にお食事に行きませんか?

もし良かったら、ここに連絡下さい!」



シャイなお兄さんは

ハッキリした答えを待つこともできず

足早にオフィスを後にしました




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それから数年



恥ずかしそうに照れ笑いをしながら

上の子の頭を撫でるお兄さんの横には



可愛らしい笑顔で、3人目の赤ちゃんを

優しく抱っこする奥さんがいました



「僕の自慢の奥さんなんです」



そう言って、ちらりと視線を向けると

今度は奥さんが恥ずかしそうに笑います



温かな愛情に包まれて

確かな幸せにほころぶ、お二人の笑顔があり




勇気を持って踏み出した、あの時の一言が


今の柔らかな幸福を導く

素敵な鍵となりました



どうぞ末永く、お幸せにわーい(嬉しい顔)

Satomi
タグ:Life
posted by satomi at 03:34| Comment(0) | With Love