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【Photos by Ebico (海老原博和)】


音楽を奏でるような、素晴らしい日々になりますように


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Photo by Satomi Ito


コンサート・サロン “Les ailes”(レ・ゼール)

2012年03月17日

ホラー


午後の演奏が終わって、他のプレイヤーさんを見送り

一人残って練習をしていく事にしました




音が豊かに響く広い空間で

音量を気にすることなく弾けるので

有難い限りです





すでに、お客様は帰られて


私の居るところ意外は

ほとんどの照明も落とし


スタッフや関係者の方々も

別の建物に向かいます






夕方の明かりは、美しいレリーフの付いた

ガラスの窓に眩しく差して


白い大理石に光の粒を

反射させていました




時間を忘れて弾いていると



次第に日が落ちて

照明の映る色合いが

琥珀色に変わっていきます




辺りはより静かになり

私の弾くオルガンの音以外は

何も聞こえません




オルガン・コンソール ゴシック.jpg



どの位、時間が経ったのでしょうか



控室に戻りに扉を開けると

夕闇に沈んだエントランスでは



刺繍の入った長椅子も

マホガニーの飾り棚も


壁にかかる貴婦人の絵も


昼間は明るい色でお客様を迎え

スタンドに飾られた花達も



皆、沈黙したまま

夜の暗さに溶けていました




踊り場に羽を広げる彫刻や

階段も、回廊も、バルコニーも


眠りについたように暗く静かで



この広い建物、たぶん周辺には

私ひとりしか居ないようです





また、オルガンに戻って練習を続けます


時間は滑るように過ぎていきました




すると




装飾が入った、天井まである木の扉が

いつの間にか人の頭ほど開いて


突然、男の人の大きな声で・・・





「オバケかと思ったよー!!」




振り向くと、スタッフさん



“あ、どうも〜、すみません練習してました”



「いやぁ、真っ暗になってるし

誰も居ないのに

オルガンの音が聴こえるから


こ、これは・・・!?って、びびった(笑)」




はいそうです、恐怖を感じたのは、私ではなく(笑)



ちゃんと実体があります

生きてます

足もあります



と言うか、足がないと

足鍵盤が弾けません(笑)



ホラーなオルガンでした

Satomi
タグ:organ
posted by satomi at 05:15| Comment(0) | 活動報告